それぞれどんな生物を飼育することを想定していますか?
SEALIFE,viesaltはあらゆる生物が飼育可能ですが、 特にviesaltは光合成を行うデリケートな生物飼育を主眼として開発しました。
そのため、viesaltは純水で溶解する必要がありますが、純水が入手できない事も想定して、水道水から純水と同じ水素材をえられるようにマスキング剤がついています。
それに対してSEALIFEは、始めから水道水で溶解する設定で成分を 調整してあります。
含まれている成分は次のとおりです。
SEALIFE:
塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、 塩化カルシウム、塩化カリウム、その他数十種類の微量成分
viesalt:
塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、 塩化カルシウム、塩化カリウム、ストロンチウム、ホウ素、リチウム、ルビジウム、ヨウ素、モリブデン、その他の数十種類の微量成分
SEALIFEは水道水対応用、viesaltは純水もしくはマスキング剤を入れることによる、光合成を行う生物用の人工海水です。
また、viesaltは光合成を活性化出来るようにつくっているため、藻類の繁殖がSEALIFEに比べて速くなっています。
水道水を使用してviesaltを溶解するばSEALIFEとほぼ同じ結果が得られます。
魚を飼育するのであれば、水道水を用いて、SEALIFEのご使用をお勧めいたします。
SEALIFE、viesaltもパッケージ内の成分が均一性です。
微量元素は粉体として混合するには非常に量が少なく、均一性を保つことが難しいものです。
そこで、当社の製品は微量成分を溶解し、噴霧しながら混合する、いわゆるコーティング製法を採用しています。
このため、ロット間・袋内での均一性が高く、1袋を区分使用しても組成の変化が非常に少なくなるように製造しています。
SEALIFE、viesaltも、いつでも欲しい分量を、何回かに分けてお使いいただいても常に安定した成分の海水を安心してお使いいただけます。
SEALIFE、viesalt共に、
水温25℃における溶解量と比重の関係は次の通りです。
溶解量:35g→比重:1.020
溶解量:38g→比重:1.022
SEALIFEの溶解量の設定値は、水道水1リットルに対して35g(比重1.020)にしています。
通常、換水前は蒸発により、比重が高めになっております。生物は比重の高い方から低い方へ 環境が変化したときよりも、低い方から高い方へ変化した時の方が大きなショックを受けます。
そのため生物に対してショックを未然に防ぐために設定濃度を低めにしてあります。
また、濃度が低いため各成分も薄す目になっております。
viesaltは若干高めにも対応できるように、比重1.022に設定しております。
魚を飼育するのであれば通常の水道水をご使用いただいて問題ありません。
しかし、一部の地域では微生物、藻類、重金属等が多く含まれる時期があるとため、理想的には純水装置を用いた方が安心できます。
また、サンゴ飼育に関しては水道水中の不純物が微量でも影響が出ることがあるため、水質の良くない地域・時期には、純水装置を使用した方が賢明です。
特に重金属に関しては、その毒性を防ぐマスキング剤のご使用をお勧めいたします。
溶解速度は測定方法により大幅に異なるために数値化出来ません。しかし、当社の製品は同条件下での溶解テストで他社製品との比較で、数段速い溶解スピードと完璧な透明感を
達成しています。充分な撹拌で素早く溶解し、弱い撹拌でも数時間で溶けます。
溶解速度は、お客様の利便性を考え、速くしなければならないと考えております。
確かに溶解しにくい成分も人工海水には含まれておりますが、それでもお客様に不便をかけないように速く溶解させることが技術だと考えております。
基本的には保存しても変化ありません。しかし、保存中に異物等が混入すればそこからバクテリア等が発生しますので保存するのであれば冷暗所をお勧めいたします。
できましたら1∼2日以内に使い切って頂くようお願いいたします。
また、環境によっては空気中から窒素分を吸収し、硝酸塩が検出される場合があります。
是非行っていただきたいと思います。また、エアレーションとまでは行かなくても水中に空気が 入るように(爆気)していただければ良いです。これは、空気中の二酸化炭素が緩衝剤を溶解する
促進効果があるためです。
(緩衝剤が十分入っているため、空気中の二酸化炭素を供給し、平衡に なるのを促進する効果があります。自然の海では常時空気が海水と接しており、
平衡になっています。)
魚は外部のバイ菌等から身を守るために粘液を常時出しています。この粘液は体表から雑菌を洗い流すような働きをしていますが、同時に、生体を健全にするために免疫機能があります。
急激なショック(逃げるような行動)を与えると、一時的とはいえ特殊なホルモンが分泌され、 これにより一時的に浸透圧の調整が狂い、免疫機能が停止してしまいます。
魚へのストレスは継続すると病気にかかりやすくなる、という大きな理由がここにあります。