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スドー パワーバクターPGには、魚の排泄物や水草の枯葉、餌の食べ残しなどの有機化合物を分解する従属栄養細菌と呼ばれるバクテリア群が休眠状態で封入されています。
水槽に投入することで、休眠状態のバクテリア群は速やかに活動を開始し、増殖を繰り返しながら濾過材やガラス面、底砂などに定着し、
バイオフィルム(生物膜)をつくり活動を開始します。
そして有機化合物を徐々に低分子化させ、短時間にアンモニアなどの無機化合物に変化(アンモニア化成)させます。
パワーバクターPGが担うこのアンモニア化成は“生物学的濾過システム”を完成させる上で極めて重要なプロセスなのです。
※パワーバクターPGの投入初期には、中に含まれる従属栄養細菌群が強烈に細胞分裂(概ね8時間に一度)を繰り返すため、飼育水が白く濁ることがあります。
やがて独立栄養酸化細菌群の増殖にともなって水質が安定し、この現象も治まります。
数日経過しても白濁現象が治まらない場合は、有機化合物の増加(魚の数やエサの与え過ぎなど)によって、水の成長が阻害されていることが考えられます。
対処方法は次に紹介する「“魔の40日間”を乗り切るために」と同じです。次の1∼6を参考に適宜メンテナンスを行ってください。
“魔の40日間”を乗り切るために
1 魚やエサの量は極力少なく
魚は丈夫な種類を少数だけ入れて様子を見るようにしましょう。残餌は水質を急速に悪化させるため、餌の量は必要最小限にとどめます。
2 水換え
水換えは最良の方法です。この期間は最低週1回の水換えを行いましょう。水換え時には必ずカルキの中和処理をしてください。
せっかくの濾過バクテリアがダメージを受けてしまいます。
エアーレーション魚も濾過バクテリアも多量の酸素を必要とします。
できる限り溶存酸素を高いレベルで保つためにもエアーポンプを用いたり、シャワーパイプの位置を工夫するなどして、エアーレーションを行ってください。
3 パワーバクターPGの定期的な添加
新たに水槽をセットしたあとは1週間に1度、これを最低5週間継続して添加してください。またフィルターや濾材の交換後、水換えの後にも規定量添加してください。
4 濾材を工夫する
セット初期から発生する有害なアンモニアを吸着させるために、最初の数日間は活性炭やゼオライトなどの濾材を併用するのも効果的です。
5 残留塩素やアンモニア、亜硝酸塩などの数値をチェック
水質テスターを用いて残留塩素やアンモニア、亜硝酸塩などの濃度が危険値に達していないかチェックすることをおすすめします。