ペルーのロレト州ナナイ川流域を中心に分布し、西側のリオ・ティグレ水系にも見られる小型のペンシルフィッシュである。緩やかに流れる支流や小河川、沼地といった、水生植物や沈木・落ち葉が密に堆積した黒水域に生息し、水質は pH4.0〜6.0 の酸性を示す環境が本来の生活の場とされる。標準体長は 30mm ほどで、当初は近縁の Nannostomus marginatus の亜種として扱われ、のちに独立種に昇格した経緯を持つ。種小名 mortenthaleri は発見者である Martin Mortenthaler に因むと伝わる。性質そのものは温和だが、小型で臆病なうえオス同士の縄張り争いが激しいため、狭い水槽では隠れ家となる水草や流木を十分に配し、落ち着いて泳げる空間を確保したい。


