ビンタン島の起伏のある丘の間を流れるスンガイセボンペレは薄いブラックウォーターであり そこには川岸から川底まで一面のグリフィティの絨毯を見ることが出来た。 足の踏み場に困るほどの大群落は現在ではあまり例を見ない。 しかしあれほどの大群落で開花株が無かった点において何故なのか疑問に残る。 昨年東南亜細亜紀行の上野氏もこの地を訪れておりその際いただいた株を国内開花させたところ 間違いなくグリィフィティーであることが確認されている。 この川の周囲の川ではクリプトコリネを発見することが出来ず、ここだけは守られてほしいと切に願う。 マレーシアではグリフィティーはプランテーションの影響で生息場所がほとんどなくなっており 天然のグリィフィティーといえるものは生息場所が限られてきているのである。 |
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同川の下流側は樹木少なく開けておりクリプトコリネの生育は確認できなかった。 開けると川に光が直接当たる時間が長くなり有茎草など光を要求する水辺の植物が目立ち始める。 |
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採取地 Sungai Sebong Pereh 2002/07/03
(Wed.) 水質 PH5.2 TDS 7ppm WTP 25.5℃ (ジャングルからの小川) 土壌 荒木田系5:腐葉土系5 備考 センターサークル内でのクリプトコリネの株数はトップ3に入る。クリプトの絨毯状。ここも森が若干伐採され川が微妙に 薄くヘドリックになりつつある。 イソエティス、ウォーターローン、白玉ホシクサバコパSp.と混生 |
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大群落であるが木々が切られた場所付近では光が直接当たりコケに覆われている株も良く目に付いた。 しかしセボンペレでのグリフィティーはうまく適応しているように感じる。 |
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草長 12~15cm(20cm~26cm) 葉柄の長さ 8~12cm(15~18cm) 葉柄の色 白から茶色 葉身の形 心臓形 葉身の長さと幅 5~6.5cm長さ、2~3.5cm幅(5~7cm長さ、3~5cm幅) 葉身先端の形状 鈍形 葉身基部形状 肝臓形 葉表の色彩 緑~ダークグリーン(赤紫のよこしま) 葉裏の色彩 紫 葉縁は形状 滑らか |
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裏葉はかなり赤く観賞価値も高い葉である。 | |
葉身形は丸葉 心臓形から楕円形までさまざまであり面白い。色彩も表情豊かである。 | |
虎斑が際立つタイプの株 | |
裏葉はほとんどの株は赤紫色で虎斑も見られる | |
仏炎苞の長さ7.5㎝位で葉長よりかなり短い 仏炎苞の型 花喉から垂直に花序に向かう空洞の筒を持つ。 苞の先端部 尖り赤紫色で疣がある 苞首の有無 有。赤紫で艶がある 苞喉の特徴 赤紫から白にグラデーション 苞筒の特徴 苞筒の平行脈はほぼ真直ぐか軽く螺旋状 |
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花序の長さ 花序の色 花序の形状 花梗(花柄)の特徴 ケトルの形状の特徴 中間部くびれの楕円形体 |
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バコパの仲間とおもられる有茎草 | |
ホシクサの仲間 | |
ネペンシス(うつぼかずら)の仲間 |