水草は水中でからだを支える必要がないので、茎はあまり発達していません。この性質から、大きく分けると、茎を持つ有茎草と茎のないロゼット状の草に分かれます。
この両者の違いは、その成長と水槽内での管理の違いから、水草を選ぶ際の1つの要素になるでしょう。
ロゼット状とは、バラの花びらのような付き方という意味で、バラの花びらを思い浮かべて見てください。中心から新しい葉を出し、外側に行くほど古い葉になっていますね。
このロゼット系の水草は、非常に特徴的な容姿を持つものも多く、水草水槽の中でも長期維持が行いやすく、トリミング回数も比較的少なく経過できるのが特徴で、その為、一度水草育成を経験するほどに、この草の魅力はますます増えてきています。
このギャラリーでは、そんなロゼット系の魅力をご紹介して行きます。
※ここに掲載しています品種は過去または、現在レヨンベールにて取り扱ってきた物です。
クリプトコリネ・エキノドルス・ホシクサ・スイレン(睡蓮)・アヌビアス系以外で掲載しています。
サトイモ系 |
Aglaonema sp アグラオネマ sp アサン産 |
その際の有茎草との大きな違いは、成長点が、植栽している、土壌との接点に位置し(まれに土壌より上面・または、土壌内にある場合もあります)、先に述べたようにバラの花びらのように次から次へ、新芽が内側から内側から発生し、古い葉が外側へ外側へと、広がるという性質です。その為、そのままの状態にしていますと、古い葉は次第に成長を止め変色し、最後には枯れます。
そのことから、トリミングする場合のポイントは、外側の葉から常にカット・または、基部を傷めないようにむしるといった方法をとります。
適度な大きさサイズ・葉の枚数を飼育者が決定して、そのサイズになる前にこのトリミング方法でトリミングしていくといった具合です。
「ロゼット系の水草が大きくなりすぎて困る」といったご質問を頂くことがありますが、新芽が1枚2枚と増えてきているときに古い方の葉から1枚2枚とトリミングを重ねていっていただくだけで、安定した水草の大きさサイズでm長く水槽の中で楽しむ事のできる水草となるはずです。