RVA レヨンベールアクア水草図鑑

クリプトコリネ キー SS1 サラワク ソゴ シバヤン川産 Cryptocoryne keei N.jacobsen Sasaki SS1 クリプトコリネ キー SS1

ボルネオのマレー領サラワク州 バウの近くという限られた生息ポイントを持つ
独特の種である。
クリプトコリネ キーの実態調査に向かった。
1978年9月クリプトコリネ研究の第一人者、
ニール ヤコブセン氏はさまざまなクリプトコリネをボルネオ北西部サラワク州よりサンプリングしていた。
当時新種として脚光を浴びたコードネーム(Jacobsen78-73)
は1978年9月24日に発見されたのだ。その後1982年に新種として発表され話題を呼んだ。
その喜びを体験したく、私もそのエリアに足を向けた。
今は舗装されていて走りやすかったが、当時は相当道が悪かっただろう。
1978年以降カトネール氏が1984年3月18日にもこのエリアから東南のエリアでサンプリングしている。コード(Kettner69)
学術レベルでの調査でキーをサンプリングしたのは私含め5名で、リデリー氏(s.n-m)オング ヘニリー氏(s.n)私(SS1)
のコードで管理されることになった。
学術的にはクリプトコリネの種類としてはシノニム化してまとめる傾向にあるが、取れた場所と詳しい詳細で、コード分けを行い、種類の細分化を図っており、じっくり系統維持をされているのである。1種類で50以上のコードを持つものもあるほどだ
まずは水質を測定してみた。なんと・・・PH7.6 GH6 KH1
勿論PH計は2本用意しており何度も校正をしトライしたが結果はこの数字であった。
WTP25.8 TDS102ppm
土壌 珪砂系の川砂の下は粘土質のローム層で形成されている。いわゆる一般の渓流の澤のイメージだ!
今までの国内での一般的な認識では、ヒュードロイがグリーンでキーがブラウンと言われていたり、誤解されていたりと、さまざまな憶測があったが、実際は葉ではクリプトは判断できないのがおわかりであろう。グリーンもブラウンも細葉も丸葉も存在するのである。
クリプトの中でもかなり小型のタイプで、花もかなり小型である。葉はグリーンからブラウンでタイガー模様の新芽が美しい。葉の数は1株が3枚から5枚程度が一般的であった。
仏炎苞は口にはレッドスポットを有し、筒の中までレッドスポットが続いている。顔はブツブツの黄色い顔である。今回のフィールドでは花は20本以上咲いており、どの花を見てもこの色彩であった。
ケトル内部に突入!

クリプトコリネの種類