ストリオラータはボルネオのサラワク州からカリマンタン エリアまで分布しており、今まで30箇所以上で 発見されている。クリプトコリネ オンギーや 現在ではクリプトコリネ グラキリスはストリオラータの シノニムになってはいるが、別ページで紹介する グラキリスと同一環境にありながら、明らかに葉のタイプが 違うものを大量に発見したので、一様分けて管理する 事にした。 又この川では、アウリクラータとストリオラータが混在して 生えていたのも驚きであった。 今までの私の経験だと、40センチの間に別種が存在する ニアミスがあったが、今回はゴチャマゼに こんがらがって生えていた。 まさにクリプトとは一言では語れない複雑な子達である。 |
ストリオラータも国内では殆ど知られておらず、何らかの 画像が待ち望まれていた。 今回のストリオはイバン族(アウリクラータのページ参照) 同行の元2番目に見た一品である。この葉の形状は アクアリエン プランッエン90のウィット博士著版に 掲載されているオンギーといわれるものであろうと判断した。 この群落では、多少の葉の形状の違いは見られるも、 全て小型の丸葉ボコボコ系でタイガー模様が乗る 渋い葉である。色彩は環境でブラウンからグリーンまで 変化するものと考えられるが、今後の研究課題として 置く必要がある。尚私はオンギーもグラキリスも ストリオラータのシノニムで良いのではないか、 という意見のほうに傾いていた人間ではあるが・・・ |
葉柄は短く、丸葉ボコボコブラウンタイガーとクリプトの 魅力を十二分に楽しめる良い草である。 話は変わるが、学術レベルの話と、趣味の話は基本的に 分けて考えなければいけないと思っている。 例えばCry ウエンティーは学術的には1種類だが、 趣味レベルでは、すごい種類に及ぶことは、 皆様も良く御存知であろう。 いたずらに葉っぱの形状がチョット違うから別種だ! とするのは反対だが、学術レベルで種類をまとめてしまう のも趣味としては、面白みにかけてしまう要素も持ち その考え方にクリプトを愛する皆様は(私も含め) 現在の日本では多少混乱しているかのように見える 感がある。 |
私が考える大事なことは、種類の判別の前に 正確な産地(ロカリティーデーター)と葉の形状や 花の形状の重要な資料を自分なりに作成し、 今後の研究の役に立てることであり、そのことが 世界中のクリプトコリネ愛好家に必要なものと 常日頃から考えている。 さまざまなクリプトコリネが国内に導入され賑わいを 見せるが、出来れば名前よりも、正確な産地を記載して 国内に導入させて欲しいと切に願っているところだ。 私が現地に趣いた最大の理由は、 今、手にしているクリプトコリネがどこで採集されたもので、 どのような環境のもとに生えていたのかを正確に 記載されて販売されているのを、一度も見たことが なかったからである。 |