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ディディリキの分布はスマトラと起債されているが、おそらく東限と思われるタミヤンラヤンで採集された。 タミヤンラヤンでのディディリキは3タイプにコード分けをおこなった。 TLD1 TLD2 TLD3 である。 基本的にその3タイプの相違点は少ない。 何故分ける必要があったのか? そのことはごく一部のマニアにしか伝わっていないので、ここで紹介しておくことにする。 TLD1はダユ川の上流部で北に向かい右岸 TLD2は中流部で川の中央部の水中 TLD3は下流部で北に向かい左岸 なお、上流・中流・下流と書いたが、距離的に数メートルから数10メートルの違いでさほど離れていない。 |
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群落の違いでコード分けしていたらきりが無いので、普通はあまりおこなわないのだが、今回はTLD1”という黄色単色で筒が繊細なタイプの花がTLD1(ディディリキ)の群落の中で咲いていたので、その下流の群落は自然交雑などの影響で、タイプ違いが出る可能性を否定できず、コード分けをおこなった。 葉は多少環境や年齢などにより変化があるものの、どれも同じような葉である。 もちろんTLD1”を発見していなければ、全てディディリキでコード分けもおこなわなかったのだが・・・・ 花の形状の違いは、TLD1は筒のねじれが緩やかでTLD2はねじれが多かった。 やはりその特徴は現地でも鉢の中でも出たようだ! このTLD2は完全水中葉からの状態から栽培したものだが、全ての葉が水上葉に生まれ変わってからの開花となった! なお現在のところTLD3は現地でも栽培環境でも開花は確認していない。 |
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ディディリキは赤・黄色・白の三色で彩られ赤系の花の魅力と、黄色系の花の魅力の両方を兼ねそろえており、非常に美しい。 栽培は非常に簡単で水中でも水上でも半水中でも栽培環境を選ばないので、皆さんも是非チャレンジしてみたい草である。 また筒が非常に長くそびえ立つのでとても見ごたえのするクリプトではなかろうか。 |
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一番古い葉 オリーブグリーン系の色彩で丸葉である。 葉の基部は耳がある。 葉柄は赤茶が強く、たいていの株は長いがこのモデルは短めだった。葉はかなり大型のほうである。 |
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2番葉 |
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新葉 カーキ色がうっすら乗っかった若々しい葉である。新芽がかなり大型で展開する。 ハート型の綺麗な葉である。 |
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株元 低出葉がケトルを覆っている。 |
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開花2日目の写真であるが、虫がケトル内部に3~5匹程度入っていった。 たぶんケトル内部のバルブ(弁)は閉じているかな? 花柄がかなり短いので、切開に難儀しそうだ! さて頑張ろう! |