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クリプトコリネ ワルケリィ Cryptocoryne walkeri

クリプトコリネ ワルケリィは本文準備中

クリプトコリネ ワルケリィは、スリランカ中部に分布する種で、属のなかでも古株の 1 つです。オーストリアの植物学者 Heinrich Wilhelm Schott(ハインリヒ・ヴィルヘルム・ショット)が 1857 年、専門誌『Bonplandia』5 巻(219〜223 頁、学名は 221 頁)で記載しました。仏炎苞(ぶつえんほう=花を包む苞)は開いた面(舷部=げんぶ)が比較的細く、黄色〜黄緑色で、喉元も同じ色合い、そして襟(カラー)と呼ばれる縁取りがはっきり出るのが特徴です。

この種の歴史は、いったん増えた名前が、あとからまとめて 1 つに戻されたという流れです。1931 年に Alston(オールストン)が C. lutea(ルテア)を『セイロン植物誌』の補遺で記載し(同時に var. minor も)、1970 年には de Wit(デ・ウィット)が C. legroi(レグロイ)を記載しました。1975 年、Rataj(ラタイ)はこの 2 つをワルケリィの変種(var. lutea / var. legroi)に格下げします。その後もスリランカから新しい「型」が次々に持ち込まれ、ワルケリィとルテア・レグロイのあいだの隙間が埋まっていきました。

結果として現在は、ルテアもレグロイも、変種名もふくめて 5 つすべてが C. walkeri の異名(別名)として扱われています。当店の図鑑には「ルテア」「レゴリ(レグロイ)」といったページが別々に残っていますが、現在の整理ではいずれもワルケリィの中に含まれるもの、とご理解ください。過去の呼び名がそのまま残っているのは、実際にその名で入ってきた株の記録だからです。

一方で、幅の広い(変異の大きい)種になったぶん、The Crypts pages では「ある個体がワルケリィに入るかどうか、判断が難しいことがある」とも書かれています。染色体数(せんしょくたい=細胞の中にある遺伝情報の束)については、確定値を今回参照した公開資料では確認できませんでした。

📜 分類の歩み — この名前はいつ、どう変わったか

いまの正式な学名: Cryptocoryne walkeri Schott (1857) — POWO / WCVP で ACCEPTED (正式に認められた学名)。C. luteaC. legroi など 5 つの名前が異名として吸収されています

できごと文献
1857H.W. Schott が Cryptocoryne walkeri を記載 (スリランカ産)Bonplandia 5: 219–223 (学名は 221 頁) / IPNI
1931Alston が C. luteaC. lutea var. minor を記載Handb. Fl. Ceylon 6(Suppl.): 293 / IPNI
1970de Wit が C. legroi を記載Meded. Bot. Tuinen Belmonte Arbor. Wageningen 13: 279 / IPNI
1975Rataj が lutea・legroi を C. walkeri の変種 (var. lutea / var. legroi) に格下げStud. Ceskoslov. Akad. Ved. 3 (Rev. Gen. Cryptocoryne): 75 / IPNI
年不明スリランカから新しい「型」の輸入が続き、walkeri と lutea・legroi の中間が埋まっていく (時期の特定はできず)The Crypts pages (J.D. Bastmeijer) / 年は不明
年不明lutea・legroi が変種ではなく完全な異名として整理される (統合が確定した年・論文は特定できず)不明
2026 現在POWO / WCVP で C. walkeri Schott が ACCEPTED。異名は C. legroiC. luteaC. lutea var. minor・C. walkeri var. legroi・C. walkeri var. lutea の 5 件WCVP (Kew) 2026-08-04 確認

2026 年現在、Cryptocoryne walkeri Schott は POWO / WCVP で正式に認められた学名 (ACCEPTED) です。かつて独立種とされた C. lutea (1931) と C. legroi (1970)、および Rataj が 1975 年に立てた変種名は、すべて本種の異名として吸収されました (計 5 件)。当店ページにある「ルテア」「レゴリ/レグロイ」は、現在の整理ではワルケリィに含まれます。分布はスリランカです。

※ 出典: IPNI(国際植物名索引)/ WCVP・POWO(キュー王立植物園、2026-08-04 確認)/ The Crypts pages(J.D. バスメイヤー氏 運営、cryptocoryneworld.org)/ Bonplandia 5 (1857, Schott)・Handb. Fl. Ceylon 6 Suppl. (1931, Alston)・Meded. Bot. Tuinen Belmonte Arbor. Wageningen 13 (1970, de Wit)・Rataj 1975。

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